先日、気分転換を兼ねて生藤山へ登ってきました。
尾根道をのんびり歩いていると、突然現れたのがこの木です。
真っ直ぐに伸びた杉林の中で、一本だけ堂々と枝分かれし、まるで「おい、よく来たな」と話しかけてくるような存在感。
最初に見た瞬間、
「あっ、トトロだ!」
と思いました。
いや、正確にはトトロではありません。
でも、森の奥で傘を持って立っていそうな、
あの不思議な世界観。
しばらく眺めていると、
「最近、仕事ばかり考えてないか?」
「もっと肩の力を抜けよ」
と言われている気がしてきます。
私は仕事柄、金融機関のクレーム対応や業務改善に携わっています。
現場に行くと、
「前からこうだから」
「忙しいから仕方ない」
「誰も悪くないけど、何となくうまくいかない」
そんな言葉をよく耳にします。
でも、この木を見ていると、
『みんなと同じように真っ直ぐ伸びる必要なんてない』
と言われているようにも感じました。
周りは真っ直ぐな杉ばかり。
ところが、この木だけは途中で大きく枝分かれし、
少し曲がりながらも、誰よりも存在感を放っています。
会社も同じかもしれません。
他社の真似をして、
「こうあるべき」に縛られるより、
自分たちらしいやり方を見つけた会社の方が、
結局は強い。
とはいえ……
もし夜中にこの木が突然動き出して、
「おい、人間。最近、頑張りすぎじゃないか?」
なんて話しかけてきたら、
私は感動するより先に、
「すみません、急用を思い出しました!」
と言って全力で下山すると思います(笑)。
山に登ると、いつも思います。
人間は日々、
効率だ、
生産性だ、
AIだ、
DXだ、
と難しいことを考えていますが、
森の木は何十年も、
ただそこに立っているだけ。
でも、その姿に元気をもらったり、
何かを気付かされたりする。
それだけで十分すごいことです。
生藤山で出会った、ちょっとトトロみたいな木。
皆さんには何に見えるでしょうか?
もし生藤山へ行く機会があれば、
ぜひ探してみてください。
そして、もし木が話しかけてきても……
返事をするのは、周りに人がいないことを確認してからにしてください(笑)。
